【森博嗣さんの答え】
 その夢を実現させるために、今まで何をお試しになりましたか?

 その家の設計図はもうできているのでしょうか? 実際に建設費がいくらかかると試算されましたか?

 パートナの方には、どのようなアプローチをされたのでしょう? 何故、理解が見込めないと判断したのですか?

 お金が足りないのなら、仕事に励むなど、沢山の手段が考えられますが、あなたは何を試されましたか? 

 どこまで自分の欲望を追求すべきか、と疑問を持たれているようですが、「追求すべき」といった規制はありません。どこまで追求しても、誰も文句はいいません。

 少なくとも、実際に時間とエネルギィをかけて、努力をされたのなら、「自分はここまでかな」というタイミングはわかるものです。山に登っているとき、体力の限界を感じれば、「これ以上は無理だから下山しよう」と判断します。登りもしないうちから、「どこまで登るべきか」「どのタイミングで諦めるか?」などと悩む必要はありません。

 実際になにかを実行することで、その夢に近づけるはずです。たとえ夢が完全に実現できなくても、「夢に近づいている」という手応えで小さな満足が得られます。少なくとも、夢に近づいている人たちは、このような質問をしないと思います。

【謝辞】
 ご協力というのか、ご相談をいただき、感謝いたします。返答がお気に召さなかった場合は、上がった血圧を利用して、是非問題解決に活かしていただければ、と思います。