「事業は電通などが設立に関与したサ協が受注した後、電通に再委託。電通は複数のグループ企業のほか、同様にサ協の設立に関与したパソナやトランスコスモスなど『身内』に外注を繰り返していた」
持続化給付金というものの本質を考えず、身内同士で税金に蟻(あり)のようにたかる。その金はこの国の発展、これからにつながらない。彼らに恥という感覚はないのだろうか。
また、こういう輩(やから)にたかられる日本も、死にかけだからなんだろうと思う。国民にとって必要な事業やそこで使う税金の采配も、国としてもうちゃんと出来ないのだから。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2021年9月10日号