新財務相となった鈴木俊一氏は地球33・8周分のガソリン代を計上していた(C)朝日新聞社
新財務相となった鈴木俊一氏は地球33・8周分のガソリン代を計上していた(C)朝日新聞社

 麻生太郎副総裁から財務相を引き継いだ鈴木俊一氏(68)も、五輪担当相時代、資金管理団体が13年から15年に計上したガソリン代が地球33・8周分に相当する1412万円にものぼることを週刊新潮で報じられた。

 同じく週刊新潮は14年、今回自民党組織運動本部長となった小渕優子氏(47)の政治資金疑惑を報じた。後援会の観劇バスツアーで事務所負担があったのではという疑惑をきっかけに、地元有権者へのワインやカレンダーなどの配布が露呈。元秘書らの政治資金規正法違反事件として事務所に家宅捜索が入ると、パソコンのハードディスクが破壊されており、大胆な“疑惑隠し”も話題になった。結局、第三者委員会の調査が入ることになったが、聞き取りに対して小渕氏は「経験豊富な秘書たちであり、安心して任せていた。全く知らなかった」と述べたという。なお、小渕氏自身も、政治資金で百貨店でベビー用品や化粧品、ブランド服などの支払いをしていたことも発覚した。

 沖縄担当相の西銘恒三郎(にしめ・こうさぶろう)氏(67)は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題に絡むスキャンダルを抱えている。

 13年、しんぶん赤旗の報道で、辺野古移設関連工事の受注業者から計220万円の献金を受け取っていたことが発覚。さらには17年の衆院選期間中にも、辺野古移設の関連工事を受注した業者から献金を受けていたことを琉球新報などで報じられ、西銘氏の事務所は「誤解を与えないよう返金した」とコメントしていた。

 また、今月7日には新たな不正支出も判明した。18年~19年にかけて東京・新橋の「ガールズスナック」に計11万6400円を政治活動費として支出していたと朝日新聞が報じた。朝日新聞の取材に対し、西銘氏の事務所は「場所をわきまえるべきだった。支出を削除して訂正する」と回答した。

 コロナ対策の要を担う厚生労働相となった後藤茂之氏(65)もスネに傷がある。

 09年の衆院選では、後藤氏の選挙の運動員が公職選挙法違反の疑いで長野県警に逮捕された。さらに、14年の衆院選でも後藤氏の後援会に所属する男性が、公選法違反容疑で逮捕されるなど選挙ではトラブルが続いた。

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