
林:日本の芸能界ってどうでした? なじめました?
河北:なじめてるかどうかわからないですけど、でもまあ、何とかやれてます。「あの子はニューヨークにいたから」とか「帰国子女だから」とかいうのが、ある種バリアーとして働いてくれているというか、それに守られてる感じはしますね。
林:なるほど。英語の番組もやってるし、ニューヨーク帰りってなると、日本人は「ははッ、参りました」って感じになるから、ちょっと別枠になるんでしょうね。このあいだ、このページに美波さんという女優さんにゲストで出ていただいたんですけど、いま公開中の「MINAMATA」という映画で、ジョニー・デップと共演してるんです。
河北:え~っ、すごい!
林:彼女はお父さんがフランス人で、英語もできるので、奈良橋陽子さんにすすめられてオーディションを受けて、ジョニー・デップの相手役に決まったそうです。河北さんもニューヨークで育って、英語ペラペラなんだから、オーディションを受けてハリウッドに、という考えはあるんですか。
河北:オーディションは少しずつ受けさせていただいてます。英語を使っていろいろお仕事ができたらいいなと思ってますね。
林:日本の芸能界で英語をしゃべれる人って、大人になって勉強した方はわりといらっしゃるけど、ネイティブな人ってそんなにいませんよね。
河北:少ないかも、ですね。
林:河北さんは強力な武器を持ってるんですから、ぜひ世界に挑戦してほしいですよ。
河北:したいですね、チャンスがあれば。
林:美波さんがおっしゃってたのは、今、海外の映画はアジア人の需要がすごく多いって。有色人種を何パーセント出さなきゃいけない、みたいな決まりがあったりするみたいですね。だから河北さんみたいに、言葉の壁がない人にとってはすごいチャンスですよね。
河北:そうですね。私も頑張りたいです。
林:でも、海外のお仕事は何カ月も留守にしなきゃいけないから、ご主人、ちょっと寂しいかも。