巨匠スピルバーグが直談判、『ウエスト・サイド・ストーリー』映画化に50年以上かかった理由とは
巨匠スピルバーグが直談判、『ウエスト・サイド・ストーリー』映画化に50年以上かかった理由とは
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 世代を超えて人々を魅了し続ける伝説のミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグが映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』が2021年12月10日より公開する。

 『E.T.』や『ジュラシック・パーク』シリーズ、『インディ・ジョーンズ』シリーズなど、不朽の名作を手掛けてきたスピルバーグ監督がミュージカル映画を手がけるのは本作が初めてだ。母親がクラシック音楽のピアニストということもあり、「私は音楽に囲まれて育ったんだ」と語るスピルバーグ監督は、幼少期から「もし監督になったらミュージカルを作りたい」という夢があった。監督が本作の映画化に動き出したのは65歳を過ぎてからで、「僕が『もう一度映画化させてくれないか?』と勇気を出して権利所有者たちに尋ねたんだ」と、泣く子も黙る巨匠監督でさえも、実現に向けたオファー段階では緊張感を持っていたという。

 数多くある音楽の中でも1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして誕生し、【トニー賞】で2部門を受賞した本作に衝撃を受けた監督は、「『ウエスト・サイド・ストーリー』より良いミュージカルを見つけたことは一度もないよ。子どもの頃に、両親に連れられてミュージカルを見に行って以来、もし僕が映画監督になることがあればいつかミュージカルを作りたいと思ってきた。」と、50年以上もの間、ミュージカルを作りたいという思いを抱えていた。そして「監督になってからもミュージカルを作ると約束し続けてきたんだ」と語るように、総興行収入が100億ドル(約1兆728億円)を初めて超えた映画監督として地位を確立するなど、世界で注目を集める監督になってもなお、本作を映画化する夢を追い続けていた。

 そして、自ら直談判して映画化を実現。緊張という感情を抱えながらも、勇気を出して権利所有者たちを尋ね、遠回りしてでも決して諦めなかったことで夢を叶えることができた。巨匠が何十年も映画化することを待ちわびていた本作では、“異なる立場の者は、手を取り合うことができるのか?”をテーマに、立場を超えて純粋な愛を育もうとしていたトニーとマリアの運命が描かれる。「Tonight(トゥナイト)」や「Somewhere(サムウェア)」といった数々の名曲と共に、今を生きた若者たちの禁断のラブストーリーに目が離せない。

 映画監督兼プロデューサーとして絶大な人気を誇るスピルバーグ監督の最新作ということもあり、公開を楽しみに待つファンからは「スピルバーグ版ウエスト・サイド・ストーリー楽しみだな!」「スピルバーグ監督だなんて期待しかない」「スティーブン・スピルバーグがミュージカル映画作るって!凄い興味ある!」といったコメントが寄せられている。

◎公開情報
『ウエスト・サイド・ストーリー』
2021年12月10日(金)より、全国公開
製作・監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレズ、リタ・モレノほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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