中島晶子
ユーチューブのチャンネル登録者数が50万人に迫る『スクープTV』や『寺井ちゃんねる』で活躍する寺井一択さん。実戦と爆笑トークのパチスロ系ユーチューバーとして人気を誇る。日本屈指の個人投資家、テスタさんが「寺井さんと話したい」と希望したことからこの企画は実現した。「AERA Money 2022秋冬号（アエラ増刊）」から、二人の対談記事をお届けする。
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（編集部）テスタさんは日本取引所グループ主催のオンラインイベントで将棋界のレジェンド・羽生善治九段と対談されました。そんなテスタさんが今、羽生さん以外に対談を熱望していたのが寺井さん。その理由は何ですか？
（テスタ）20代前半の頃、パチスロ（パチンコ型スロットマシン）が好きだったんです。今は株に集中しているのでパチスロはしない。でも好きは好きなので、アプリを使ってプレーしたり、動画を見たりして楽しんでいました。パチスロ動画の中で、ものすごく輝いていたのが寺井さんだった。
（寺井）国民栄誉賞の羽生さんと同列に扱ってもらえるなんて！ 僕も「パチスロで国民栄誉賞」にリーチかかってるってことですね！
（テスタ）もちろん、その通りです（大真面目）。投資の世界ってまだまだ「怪しい」「怖い」というイメージがあります。
将棋にしてもゲームにしてもパチスロにしても、似た年齢層の男性ファンが多いですよね。それぞれの分野の第一人者と何かすることで、投資への悪いイメージをなくしたいんです。
■「パチスロをガチで極めれば株でも成功すると思う」
（編集部）株で億単位の資産を築いた人の中には、当初パチスロで生計を立てていた人も多いようですね。
（寺井）パチスロをやる人は基本的にお金が大好きっていうか、お金が動くからパチスロをやるという感じですよね。でも実際はそれほど稼げなくて、あんまりお金がない人も多い。
なんかこう、一発逆転したい、夢をつかみたい気持ちが強い。パチスロが趣味で、投資に興味を持つ人は多いと思う。
（テスタ）パチスロの「期待値」（その台を打つとどれくらい勝てるかの平均値）の発想は、そのまま株式投資にも通じるものがあるんです。
株の売買でも、この銘柄を売り買いするとどれくらいリターンが得られるか、あらかじめ期待値のようなものを考えたうえで取引するところは、似ています。
（寺井）僕、4カ月くらい前から、つみたてNISAをはじめたんです。毎月3万円を地味につみたてていて、「なんか、少しずつ増えていってるな～」ってレベルなんですけど。投資はド素人の僕でも、株で億レベルのお金を稼げる可能性って、あります？
（テスタ）むちゃくちゃあります。特に「今は負けていても、期待値がプラスだから打ち続ける」といった手法を鉄の意志で実行できる人は、向いています。
中島晶子
ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職
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