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日本海側を中心に大雪をもたらした寒気は、土日はいったん北上しますが、一時的です。18日火曜頃は、冬型の気圧配置が強まり、また強い寒気が南下するでしょう。寒気の強まり具合によっては、北陸など日本海側で大雪になり、寒気の影響が長引くおそれもあります。

日本海側を中心に続いた大雪 いつまで?

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14日金曜午前中も、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、強い寒気が南下したため、日本海側を中心に大雪となりました。

午後になり、関東甲信では大雪の峠は越えつつありますが、群馬県利根・沼田地域の山地や、栃木県北部を中心に、14日金曜夜遅くにかけて、大雪となるでしょう。北海道の太平洋側では、15日土曜朝まで、大雪に警戒が必要です。また、北海道の日本海側北部では、15日土曜明け方にかけて、猛ぶぶきのおそれがあります。

15日土曜18時までに予想される降雪量は、いずれも多い所で、北海道(太平洋側)50センチ、関東甲信(栃木県北部山地・群馬県北部山地・長野県)20センチとなっています。

積雪が更に増えて、路面が凍結するおそれがあります。足元や車の運転は、十分な注意が必要です。また、交通機関への影響が心配されますので、大学入学共通テストなど、お出かけの方は、最新の交通情報を確認して、時間に余裕をもった行動を心がけてください。

15日土曜は、冬型の気圧配置は西から次第に緩み、上空の寒気は北上してくるため、日中は、雪は止んでくる見込みです。積雪の多い所では、除雪作業のチャンスです。ただ、寒気の北上に伴い、気温が上がると、雪崩が発生しやすくなります。屋根から落ちる雪にも、お気をつけください。

雪下ろしの注意点

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屋根に積もった雪は、早めに除雪作業をしたいものです。安全に雪下ろしをするための注意点は、次の3つのことが挙げられます。

①雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。

②はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。

③雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。

面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。

日本海側 次に大雪になるタイミングは?

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16日日曜は、次の前線が近づくため、北陸から北では、また雪や雨が降りだすでしょう。17日月曜の夜からは、雪のエリアが西へ広がりそうです。

そして、18日火曜頃は、上空約1500メートルで氷点下9℃以下の「強い寒気」が南下する予想です。このため、北陸を中心に、また大雪になるおそれがあり、雪雲は四国や紀伊半島、東海など、太平洋側にも流れ込むでしょう。

19日水曜以降は、「強い寒気」は少し北上する予想ですが、それでも北陸から北では、「週末にかけて、強い寒気の影響が、長引く」というのがポイントです。そのため、北陸から北では、来週中頃~週末も、広い範囲で雪が続きそうです。

今のところ、次の大雪のピークは18日火曜の可能性が高くなっていますが、たとえ、雪の降り方が少し弱まっても、来週末にかけて雪の降る時間が長くなるため、積雪が更に増えるでしょう。

次の大雪の前に、事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。また、最新の気象情報を確認してください。