川島如恵留(のえる)(以下、川島):気付いたらたくさんの賞をいただいて(と、盾やトロフィーが多数飾ってあるコーナーを見せる)。どんどん新しいトラビス・ジャパンに成長できている実感はありました。
松田元太(以下、松田):悔しい経験もしました。自信があったのに「Prelude Las Vegas 2022」では入賞もできなくて。でも、そのお陰でたくさんの課題が見つかった。すべてを「結果オーライ」にして進んできました。
――一軒家を借りての共同生活は、グループの絆も一層深めた。
中村海人(以下、中村):僕らが住んでいる家は本当に古いんです。あるとき虫が200匹以上大量発生して。これ、ガチですよ?(笑)。そのときは如恵留くんが一人で対処してくれた。でもそれを主張することは一切なかった。一人一人が皆のために動ける、そういうメンバーの人柄にはすごく救われてるなと思います。
吉澤:みんな、感謝をすごく言葉にするようになったよね。
松倉:SNSやYouTube撮影、コンペティションの楽曲作りや振り付け、こっちに来てからは、僕たちで全部やらなきゃいけない。そういうときに感謝を伝え合うことで救われた部分は、皆すごくあったと思う。
七五三掛:僕は、このメンバーだから生活もパフォーマンスも、日々楽しくできるんだなっていうのを、毎日一緒にレッスンを受けながら感じています。
――グループの「内」も「外」も進化した。結果、渡米して半年というスピード感で、悲願のデビューを掴んだ。しかも恩師・故ジャニー喜多川氏の長年の夢だった「世界デビュー」だ。
■トラジャの名を世界に
吉澤:ジャニーさんは、絶対「まだまだだよ」って言うと思う。あくまで、スタートラインに立っただけですから。
松田:もちろんグラミー賞とかビルボードは目標ですけど、それをゴールにするんじゃなくて、一つ一つに100%で挑む。それを積み重ねた結果、トラジャの名前を世界的に知ってもらえたらいいな、と思っています。