AERA2022年9月26日号
AERA2022年9月26日号

 俳優・歌手として、さまざまな表現活動に挑戦してきた。一昨年にはデビュー30周年を迎えるも、コロナ禍によりツアーは一時延期に。無観客でのライブ配信などを交えながら、全国13カ所28公演を無事に完走した。

 今月16日には「ガリレオ」シリーズの最新作が全国劇場で封切られた。2007年放送開始の同作とも早15年の付き合いだ。変わらないことのほうが難しい。

 だが、デビュー以来、ずっと変わらないことがある。

「人の心を揺さぶったり射抜いたり鷲掴みにしたりするのがエンターテインメント。だから、人を感動させるには、作った本人がいちばん感動していないといけないというのが経験から得た持論です」

 それは喜びでも、苦しみでも、なんでもいい。

「喜怒哀楽の出発点である自分が、いちばん心がふるえていたい。それだけは30年を過ぎてもずっと変わっていません」

(ライター・澤田憲)

AERA 2022年9月26日号