アイスダンスの村元哉中、高橋大輔組がアイスダンスで新たな境地を切り開く。新エキシビション「Love Goes」を披露し、ショー「フレンズ・オン・アイス」のリハーサルで思いを語った。AERA 2022年9月19日号の記事を紹介する。
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高橋大輔(36)にとって大先輩の荒川静香さんが主宰する「フレンズ・オン・アイス」は、道標のような存在となる特別なショーだ。2006年以来、全16回のうち14回に登場。09年の同ショーは右ひざの手術を乗り越えた復帰の場として選び、今回はオフシーズン唯一のショー出演として新しい2曲を惜しみなく披露した。
「先季は(コロナ禍のなか)参加できず、3年ぶりの参加。これまでは毎年新しい姿をみせてきた場です。今回はアイスダンサーとして初めて参加するので、懐かしい気持ちも新鮮な気持ちもあり、楽しいショーになっています」(高橋)
■新しいリフトも披露
8月25日のリハーサルでは、新エキシビション「Love Goes」を披露。結成3年目の村元哉中(むらもとかな・29)とともにピンク色の衣装で登場し、息の合う滑りを見せた。氷に横たわるシーンなどもある独創的なナンバーで、曲に心を委ねながらの演技。高橋の足の付け根に村元が片足で立つという新しいリフトも披露し、技術的な進化もアピールした。
「テーマは『解放』と『愛』。男性でも女性でもなく人として、愛しながら自らを解放していく物語です。前半の落ち着いた部分から、後半はどんどんエネルギーを放っていくような流れが見えると思います」(高橋)
「私も高橋選手もコンテンポラリーなプログラムをやったことがなかったので新鮮な感じ。感じるがままに演技しているのでその気持ちが伝われば」(村元)
そして注目は、今季のリズムダンスの発表だった。課題である「ラテン」に沿って2人が選曲したのは、グロリア・エステファンの名曲2曲に加え、計4曲のリミックスだ。