マイク・ヴァイオラ、3年ぶりの新作『ポール・マッカーシー』を4/26に発売
マイク・ヴァイオラ、3年ぶりの新作『ポール・マッカーシー』を4/26に発売
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 マイク・ヴァイオラによる3年ぶりの最新作『ポール・マッカーシー』が2023年4月26日発売される。

 ポール・マッカートニーみたいな名前のアーティストのポール・マッカーシーが、もしも「5人目のビートルズ」だったら?という夢想から生まれたアルバムで、パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーとジェイク・シンクレア(ウィーザー、ベック、フォール・アウト・ボーイ、パニック!アット・ザ・ディスコのプロデューサー)とともに作り上げたロックでポップな作品となっている。

 マイクは、アルバムのタイトル・トラックについて、「ポール・マッカーシーはちょっと変な作品を作っている実在するアーティストなんだけど、もしポール・マッカーシーが5人目のビートルズだったら、どうだろうと突然思いついた。ジョン、ジョージ、リンゴ、ポール、ポールだ。ビートルズがアメリカにやってきた時のイメージの中にポール・マッカーシーを置いてみた、そんなファンタジーの世界だ。“もし僕がビートルズに参加したら?”僕がミュージシャンになると決心したときも、そんなことを考えた。我ながらバカげているとも思うけど、誰でも一度は想像したりするよね(笑)」と語っている。

 マイクは昨年、パニック!アット・ザ・ディスコのヒット・アルバム『ヴィヴァ・ラス・ヴェンジャンス』の全曲を共作し、共同プロデュースを手掛け、ツアーにもバンドの一員として参加した。彼らのコラボのきっかけは、ブレンドンがバンド活動に疲れ、音楽に意欲を失いかけていたとき、マイクの2019年のアルバム『アメリカン・エジプト』を聴いて感激したことだった。彼はこの人と一緒にやるしかないと、マイクにアルバムへの参加を依頼し、その流れでマイクの新作にブレンドンが参加することになり、2022年夏、米LAのマイクの自宅スタジオにてブレンドン(ドラムズ)、ジェイク(ベース)との3人で、ダビング最小限のスタジオ・ライブに近いやり方で、ハーフ・インチ・テープにアナログ録音された。

 パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーとの関係についてマイクは、「友達のアダムが死んで、悟った(2020年4月に長年の親友で共作者だったファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレンジャーが急逝)。あんなに素晴らしい音楽を作ったのに、彼はもう音楽を作れない。でも、僕はまだ音楽を作れる。それからブレンドンに出会った。彼は僕よりずっと若く、たくさんのヒット曲がある。文字通りに何千万枚のレコードを売ってきた。そんな彼が僕のやっていることのファンで、僕の音楽が大好きだと言ってくれる。彼が僕の子供のような頭脳に許可を与えてくれたんだ。自分の行きたいところへ行けばいい。他の人がどう思うかとか心配しなくていい。失敗するか成功するか、そんなことも気にしなくていいんだとね。彼がそういった許可のようなものをくれたんだ」と話している。

 アルバムにはその他に、マイク曰く“ビートルズのサージェント・ペパーズみたいな”架空のバンドの物語「サイエンティスト・アレクシス」(これはアダム・シュレシンジャーが思いついたバンド名だった)、若くして亡くなった最初の妻の母に捧げた美しくも心が張り裂けそうになるバラード「ラヴ・レターズ・フロム・ア・チャイルドフッド・スウィートハート」、“ブライアン・アダムズとかを思い出す80年代風のギター・サウンド”と語る「アイ・シンク・アイ・ソウト・フォーエヴァー・プルーフ」、“ウィングスのような曲”と語る「ユー・プット・ザ・ライト・バック・イン・マイ・フェイス」などが収録され、次女ジョセフィーンとのコラボ曲「2023」で締めくくられる。

 マイク曰く、「ジェイムス・ギャングの“ライズ・アゲイン”」とブラック・サバスの“パラノイド”の心臓部、そして白髪混じりの中年の頭の中にある子供の脳みそを使って、音のモンスターを作ろうと思ったんだ」と語るハード・ロックなナンバーも収録した新境地となっている。

 『ポール・マッカーシー』の日本盤は、高品質Blu-spec2仕様で2023年4月26日発売される。最近のマイクはライブ活動に力を入れており、今年は米国と欧州で10年以上ぶりのツアーを行う。

◎リリース情報
アルバム『ポール・マッカーシー』
2023/4/26 RELEASE
SICX-30166 2,750円(tax incl.)

Photo: Zak Cassar