林修
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 2021年12月に発表された「2021年テレビ番組出演ランキング」(エム・データ)では、男性部門でサンドウィッチマンの2人(富澤たけし、伊達みきお)が1位、2位を獲得し、ベスト10は1人を除いてすべてお笑い芸人が独占した。そんななか、唯一芸人以外で8位にランクインしたのがタレントで予備校講師の林修(56)だった。

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 CMで発した「いつやるか? 今でしょ!」というフレーズがキッカケでブレークし、2012年頃からテレビ出演を始めた林。以降、幅広い知識や巧みなトークで教養バラエティー番組を中心に活躍。現在も「日曜日の初耳学」(TBS系)、「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日)など、多数のレギュラー番組を抱えている。テレビ出演は途切れず、予備校の講師がここまで息の長い人気者になるとは思わなかったという人も多いだろう。

「長年テレビに出続けても飽きられないのは、林先生の人間性も大きいと思います。例えば、頭が良くて博学なのに、イジっても大丈夫という雰囲気があるという先生は珍しい。8月に放送された『ネプリーグ』(フジテレビ系)では、ディズニーの知識はそれほど深くないという林先生が、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーにまつわる問題で不正解を繰り返し、同じチームの千秋から『モノを知らないのも、たいがいにしてくださいよ!』と突っ込まれていました。結局チームは敗退したのですが、敗因を聞かれた千秋は『ウチのポンコツ1、2じゃないですかね?』と林先生を一刀両断していました」(テレビ情報誌の編集者)

 確かに、圧倒的な知識を持つ林が不正解を連発するシーンは、視聴者にとって親近感を抱くのかもしれない。

「林先生の初耳学」(2021年3月28日放送)では、大泉洋から「忙しいですよね。林先生って授業してるんですか?」と聞かれ、「この間、関西のローカル番組で名誉ある1位に選ばれたんですよ。『この人本業はやってないだろう』ランキング」と一言。続いて、「昨日も渋谷で授業やってきました」と、本業もこなしていることを明かしていたが、そんな自虐的ユーモアがあるところも人気の一因だろう。

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予備校講師としてのプライドがある