外国人選手らしからぬ“献身性”でチームを支えるオースティン(写真提供・横浜DeNAベイスターズ)
外国人選手らしからぬ“献身性”でチームを支えるオースティン(写真提供・横浜DeNAベイスターズ)
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 勇猛果敢なビッグハート――。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

「僕にとって個人的な成績というのはあまり関係ないんだ。個人が数字を目指しプレーしてしまうとチームの雰囲気は悪くなる。とにかく大事なのはチームの勝利に貢献すること。そのために僕は100パーセントの力でプレーをするだけさ」

 絵になるベースボールプレイヤー。来日3年目、横浜DeNAベイスターズのタイラー・オースティンは勝利に欠かせないスラッガーであることはもちろん、今や選手たちの精神的支柱としてなくてはならない存在だ。

 昨年末、シーズンが終わってもしばらく去就が発表されなかったオースティンだったが、今季の契約オプションは球団側が持っていたため細かい契約項目で難航しているのかと思いきや、蓋を開けてみれば新たに3年契約(4年目は球団側にオプション)をしたという朗報が届き、ファンは大いに歓喜した。

 球団側がそれだけオースティンの存在価値を評価したわけだが、東京オリンピックではアメリカ代表としてチームの中心選手として活躍し銀メダル獲得に貢献したオースティンであれば将来的にメジャー復帰という道を考えていたとしてもおかしくはないが、それでもDeNAと長期契約を結んだことは驚きに値した。

 かつてオースティンが語っていた言葉を思い出す。

「横浜スタジアムでプレーするのはすごく好きなんだ。ファンはグレイトだし、チームメイトは若く優秀な選手たちが多い。優勝できる可能性は高いと思っている」

 もちろん条件面を加味した上での契約延長だとは思うが、オースティンがDeNAを気に入っており、チームに明るい未来を感じているのは確かなようだ。

 2年目の昨シーズンはコロナ禍により出遅れたものの、4番をメインに107試合に出場し打率.303、28本塁打、74打点、OPS1.006といかんなくその実力を発揮した。日本の野球にアジャストするために同僚の2年連続本塁打王になったネフタリ・ソトからのアドバイスやゲームアナリスト(スコアラー)に相手投手の特徴を聞き研究するなどできるかぎりの準備をしてきた。また日本の投手に適応するためバッティングのタイミングやスイングの軌道などテクニカルな部分を変える外国人バッターは多いが、オースティンはその点に関しアメリカ時代からまったく変えてはないという。

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三浦監督「外国人だけど日本人のお手本になる選手」