中村ゆりさん
中村ゆりさん
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 映画やドラマ、舞台に引っ張りだこの中村ゆりさん。俳優として抜群の演技力で見る者を魅了しているが、実はアイドル活動をしていた過去がある。中村さんのアイドル時代の苦悩、演技に目覚めたきっかけとは。

【写真】山田孝之さんと共演した際の中村ゆりさん

 14歳から17歳まで、アイドルとしての時間を過ごした。

 当時、10代を中心に熱狂的に支持されていた「ASAYAN」というオーディションをメインにしたバラエティー番組。中学生だった彼女が、たまたまテレビをつけると、地元の大阪でオーディションが開かれると告知があった。

「子供だった私は、『こんな魅力的なお話があるんだ!』と思いました(笑)。私でも知っている大きな事務所がバックアップしてくれて、受かったら東京に出られる。しかも、とくに書類を送ることもなく、会場に行って書類を提出しさえすればその日に公開オーディションに参加できるか結果が出たんです」

 受験を翌年に控えた中学2年生だったので進路については考えていた。自分にとってタイミングもよかった。

「勉強は苦手でしたが、本は好きで昔からよく読んでいました。そのせいか、ちょっと耳年増というか……(笑)。知識はそれなりにあって、あれこれ想像もするけど、実際は面倒くさがり屋で、思いどおりにいかないことや、壁にぶつかっても、なんでも『まあいいか』で済ませてしまうような子供でした。ただ、その中でも、『早く仕事をして、自立しなければ』という思いだけはあったんです」

 番組の告知を見た翌日、学校では、「私もオーディションを受ける!」と宣言している子がいた。

「私は恥ずかしかったので、家族にだけ伝え、一人で会場に向かいました。歌もダンスも何も真剣にやったことのない私が、本当に運良く選んでいただき、中学の卒業後すぐに上京しました」

 アイドルになってみると、生まれて初めて大きな試練を突きつけられた。

「一つのことを継続していくためには努力が必要なんだと身につまされた3年半でした。最初は、『自分はラッキーだ!』と思って、大人の方から言われたことをきちんとやればよいぐらいに思っていましたが、レッスンをした期間も短く、テレビに出演しても、努力と実力が伴っていない、みたいな違和感が、徐々に大きくなっていったんです。だからといって、自分が他に何をしたいかもわからない。『この先何ができる?』と自問自答しても、何もできる自信がなかった」

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