■平成に入るとLEDが台頭
昭和から平成に変わると、次世代の行先案内表示器として、LEDが台頭した。素早く表示でき、パタパタと異なり次の列車がすぐに表示できる。
さらに自由自在に表示できることもメリットだ。あらかじめセットした文字(行先や列車種別など)を流すのはもちろんのこと、列車の停車駅や運行状況など、情報量が多い文字を同じ大きさのままスクロールで表示することで、見やすさが向上した。
色はオレンジ、赤、緑の3色。関東地方を中心に、鉄道車両内でも普及してゆく。細かい文字や小さい文字が表示しにくいという難点はあるが、駅や鉄道車両とも日本語⇒外国語を繰り返し表示することで対応している。
21世紀に入ると、フルカラーLEDの導入や更新が進み、表示色も多彩になった。関西地方では3色LEDに消極的な鉄道事業者も多かったが、フルカラーLEDはあらゆる列車種別の色に対応できること、幕式と同じ書体と色が表示できることもあり、爆発的に普及した。