健康には生まれもった体質だけでなく、生活習慣が深くかかわっています。10年、20年後にも高い QOL(quality of life =生活の質)を維持するために、現在のライフスタイルを見直し、病気になりにくい体をつくりましょう。特に女性は更年期がひとつの節目。この時期はライフスタイルの見直しがとりわけ重要です。生活習慣病対策としてハーブをとり入れてみませんか?今回は、いりたに内科クリニック院長の入谷栄一先生にお聞きしました。本記事は、日本メディカルハーブ協会HPの記事を一部改変してお届けします。
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将来も健康を維持するためには日常生活の積み重ねが大事
食事、運動、睡眠といった毎日繰り返している習慣は、体調やメンタルに影響を与え、私たちの健康に直結する大切な要素です。現在のライフスタイルを見直し、日々の健やかさを保つことは、将来の病気を防ぎ、QOLの高い状態を維持して、いつまでも自分らしく生き生きと暮らしていくことにもつながります。
日頃の生活習慣が病気の発症や進行に深くかかわっているものを「生活習慣病」と呼びます。糖尿病、高血圧、脂質異常症、がん、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、骨粗鬆症、膝関節症、歯周病など、生活習慣病に含まれる病気は多岐にわたります。
ライフスタイルの見直しは 食事・運動・休養を3本柱に
体と心を健やかに保つには、バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠が不可欠です。日常生活ではさらに、ストレスコントロール、適正体重の維持、節酒、禁煙を心がけましょう。できることから取り組み、1つでも改善すれば、それだけ確実に健康に近づき、生活習慣病のリスクも減っていきます。
健康維持のためには、「活性酸素」を増やさないことも大切です。活性酸素は通常の呼吸でも発生し、殺菌作用などプラスの働きもしますが、増え過ぎると正常な細胞を傷つけ、病気や老化を促進します。活性酸素は紫外線、ストレス、大気汚染、アルコール、喫煙、過度な運動などで大量に発生するため、これらをできるだけ避けるようにしましょう。
加えて、年に1度は定期健診を受けて自分の健康状態を把握し、変化があればそのつど見直していくことも大切です。