お笑いコンビ「相席スタート」の山添寛
お笑いコンビ「相席スタート」の山添寛
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 近年、借金やギャンブル癖などのクズエピソードを武器に、バラエティー番組で活躍する“クズ芸人”というジャンルが確立している。なかでも最近、じわじわと注目を集め、存在感を放っているのがお笑いコンビ・相席スタートの山添寛(36)だろう。

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 以前は相方・山崎ケイの陰に隠れた、いわゆる“じゃないほう芸人”という印象だった山添だが、ギャンブルや借金を公言し、クズ芸人に注目が集まると同時に自身のメディア露出も増えている。しかも山添の場合、ネット上では「ケイちゃんにお金借りたりして情けないヤツだと思ったんだけど、なぜか惹かれる…」「知れば知るほど好きなタイプの芸人」など、好感の声が目立つ。クズキャラなのに好印象を抱く人が増加中という現象が起きているのだ。

「借金のことを『絆』、ギャンブルを『夢追い』と呼んではばからない山添。『僕は人から借りた絆は、全部ギャンブルにつぎ込むんです』と、昨年放送のバラエティー番組で笑いながら話してましたが、ある意味、潔いクズっぷりとも言え、意外と嫌悪感を抱きません。2月に放送された『ホンマでっか!?TV』では、借金をしようとした相手から『貸す代わりに縁を切る』と言われ、『ほな、縁切ろか』と、縁を切るほうを選んだことが明かされたことも。山添いわく、電話越しの見えない相手よりも目の前のパチンコ台を大事にという論理で、これに認知科学評論家の中野信子氏が『サイコパスの素質がある』と指摘。すると山添は『僕はサイコパスの素質があるんじゃなくてサイコパスです。いまさら何を言ってるんですか』と言い返し、笑いを誘っていました」(テレビ情報誌の編集者)

 ほかにも浮気癖があることや大の酒好きであることも公言しており、「昭和の破天荒芸人」のような生きざまだ。ここまで突き抜けてしまうと、見ているほうも批判する気が失せてしまうのかもしれない。一方、クズっぷりだけではなく、最近はお笑いセンスも注目され始めた。

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相方からは「実はいい人」との暴露も