料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ベトナム風エビの生春巻き」。
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いまから10年以上前、料理仲間のお誘いでベトナム各地を旅したことがあります。現地でフォーを注文すると山盛りのパクチーが盛られ、驚きながら食べることに(笑)。じつはそれまでパクチーが苦手でしたが、気がつけばパクチーなしでは物足りず、すっかりやみつきに。この生春巻きにも香りのアクセントに使っています。
まずはライスペーパーをぬるま湯で戻すことから。重ねるとくっついてしまうので、1枚ずつ浸して戻すようにしてください。ふやかしすぎると扱いにくいので、少し硬めで引き上げましょう。
巻く時は、まず手前に玉ねぎやパクチーなどをのせ、少し指で押さえながらひと巻きします。次に盛り付け時に上にくるよう大葉とエビをのせ、両端を折り込んでくるっと巻き上げたら完成です。
多少失敗しても、気にせず挑戦してみてくださいね。付けだれは市販のスイートチリソースを使ってもいいですが、ご自宅にある赤唐辛子やケチャップでもおいしくできますよ。
(構成/沖村かなみ)
■ベトナム風エビの生春巻き
【材料】(4本分) ライスペーパー4枚、小エビ(ボイル・むき)12尾、水菜60g、にんじん1/3本、玉ねぎ1/4個、パクチー適量、大葉適量、A(にんにくのすりおろし小さじ1、赤唐辛子の輪切り1本分、酢大さじ2、ハチミツ大さじ2、ケチャップ大さじ2、塩・胡椒各少々、水大さじ1)
【作り方】(1)水菜は長さ5cm、にんじんは細切り、玉ねぎは薄切り、パクチーは長さ3cm、大葉は半分に切る。(2)ライスペーパーは1枚ずつぬるま湯にさっと通し、水気を切る。(3)(2)を広げ、手前に水菜、にんじん、玉ねぎ、パクチーをのせてひと巻きし、大葉とエビをのせて両端を折り込んで巻き上げ、皿に盛る。(4)Aを混ぜ合わせて小皿に入れて添える。
【ワンポイントアドバイス】ライスペーパーは戻しすぎると手にくっつき巻きづらいので軽く浸す程度に。
野菜をひと巻きしたら、大葉を添えてエビが上にくるよう並べて巻き上げる。
※週刊朝日 2022年6月17日号