出演させてください……なんて、こっちからすれば出演していただきたいわけです。
ダチョウ倶楽部さん、ふたりでの最初の生出演は6月17日の高田文夫先生の「ラジオビバリー昼ズ」。その翌週、自分のラジオに出ていただくことになりました。
本来なら「山下達郎スペシャル」だったのですが、後半一時間を変更して「山下達郎&ダチョウ倶楽部スペシャル」とさせていただいたのです。
ダチョウ倶楽部さんが出演する二時台の曲は、僕の選曲すべて山下達郎さんの曲にしました。
そして当日、本番開始。肥後さんとジモンさんがスタジオに入ってくると、肥後さんは上島さんが被っていた帽子をかぶっていました。最初の挨拶で二人だけの「ヤー」をすると、肥後さんは帽子を、くるりんぱ!としました。
ご本人たちも言ってましたが、まだ二人に慣れてないと。そりゃそうです。
そこから改めて、ダチョウ倶楽部さんの結成のきっかけから、体を張る芸風に変化するまでの話を聞きました。
おもしろかったのは、ダチョウさんがリアクション芸としてブレイクするきっかけになった「お笑いウルトラクイズ」の話。最初は、体を張ることに対して前向きじゃなかったという話。あの頃はトガっていたと。それに驚きました。でも、回を重ねるごとに変わっていったと。ある回の収録直前の打ち合わせで、出演者の井手らっきょさんが、とある場面でお尻を出すことになっていた話を盗み聞きしてしまったダチョウ倶楽部さん。
すると、上島竜兵さんが「俺らが先に出しちゃおう」と言い出して、本番で井手さんより先にお尻を出してしまったらしいのです。お笑い泥棒です。そこで大爆笑を取り、リアクション芸人として大活躍していくようになったのだとか。ここが「その時歴史は動いた」瞬間なのです。
そしてお笑いウルトラクイズの中で、滑り台の上で、上島さんがプロレスラーのキラーカーンさんに「足4の字固め」をされたまま滑り台を滑って落ちた話をして大爆笑になったところで、曲をかけました。用意していた曲は山下達郎「RIDE ON TIME」。