料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「とうもろこしのかき揚げ」。
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夏の味覚を代表するとうもろこし。そのまま焼いて丸かぶりしてもおいしいのですが、少々食べづらいという声も耳にします。そこで、しょうがの辛みをきかせたかき揚げに。おいしく揚げるコツも参考にしてみてください。
とうもろこしは実をすべて包丁で削り落とし、しょうがは粗みじん切りにします。ししとうは揚げた時に破裂しないよう、竹串などで数カ所、穴をあけておきましょう。
天ぷらの衣は冷水を加えることで、薄力粉に含まれるグルテンの粘りけを抑え、軽やかに揚げることができます。混ぜすぎず、ダマが残るくらい箸で軽く混ぜ合わせるのもポイント。
カラッとおいしく揚げるには、油は180度くらいが適温です。箸で少し衣を取って油に落とし、途中まで沈んで浮き上がってくる状態を目安にしてください。
とうもろこしとしょうがを混ぜた衣をスプーンでそっと油の中に落とし、途中裏返して両面色付いたら完成です。揚げたてが何よりのご馳走ですよ。
(構成/沖村かなみ)
■とうもろこしのかき揚げ
【材料】(2人分) とうもろこし1本、しょうが1片、ししとう適量、薄力粉50g、冷水75~80ml、サラダ油適量、塩適量
【作り方】(1)とうもろこしの実を芯から包丁で削り落とす。しょうがは粗みじん切りにする。ししとうは竹串などで数カ所、穴をあける。(2)薄力粉に冷水を加えて軽く混ぜ、(1)のとうもろこし、しょうがを加えて混ぜ合わせる。(3)鍋でサラダ油を180度に熱し、(2)をスプーンですくって静かに入れ、両面をカラッと揚げ、油を切る。(1)のししとうも衣を付けてさっと揚げる。(4)(3)を皿に盛り、塩を添える。
【ワンポイントアドバイス】冷水を加えることで小麦粉の粘りを抑え、サクッとした食感に仕上げる。実が散らばらないよう、スプーンですくって、そっと油の中に落として揚げる。
※週刊朝日 2022年7月22日号