中止となった春の選抜大会、夏の選手権大会に代わり開催された2020年甲子園高校野球交流試合が8月17日、全16試合の日程を終えた。1試合だけの異例の甲子園。勝っても負けても、試合後の球児たちの表情はすがすがしかった。豪速球を見せつけた投手、目をみはるような鋭い打球を飛ばした打者、再三の好守を見せた野手、独特なフォームが印象的だった選手……爽快感を残して終わった交流試合で、ひときわ強い輝きを放った選手たちを紹介する。
【写真記事】高校野球交流試合で輝きを放った選手たちを写真で紹介!

1.高橋宏斗 投手/中京大中京(愛知)
「世代屈指」の前評判通り、圧巻の投球を見せた。150キロ台の直球を何度も投じ、九回には最速153キロを計測。中でも外角の直球は制球よく、10回を投げて11個の三振を奪った。
2.小林樹斗 投手/智弁和歌山
昨夏も甲子園を経験し、ここ1年での成長著しい本格派。チームが相手の強力打線に打ち込まれ劣勢を強いられる中、中盤六回にマウンドに上がると、最速151キロの直球を中心に3回を2安打無失点。鮮烈な印象を残した。

3.関本勇輔 捕手/履正社(大阪)
主将、4番、捕手と文字通りチームの要として、昨夏王者のチームを引っ張った。打っては2安打1打点、守っては3度の二盗阻止と強肩を見せつけ、獅子奮迅の働き。父親は阪神で活躍した元プロ野球選手の関本賢太郎氏
