AERA 2022年7月11日号より
AERA 2022年7月11日号より
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 投資信託の積み立てが注目されているが、ボーナスの預け先の候補として預金が思い浮かぶ人も少なくないだろう。大手銀行の金利は普通預金0.001%、定期預金も0.002%と低いが、知る人ぞ知る高金利預金がある。AERA 2022年7月11日号は、高金利の普通預金、期間限定の優遇金利キャンペーンを紹介する。

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 全国の定期預金金利を調査していたところ、普通預金で高金利を提示する銀行が増えていることに気づいた。

 出し入れ自由だから、急な出費に対応できるのもうれしい。特に人気なのは、「系列会社のサービス加入で金利上乗せ」といった特別な条件なしに金利0.2%(税引き前、変動)がもらえるあおぞら銀行だ。本誌編集部員が今年1月に申し込んだ際には口座開設まで約2カ月を要するほどの殺到ぶりだった(現在は約1カ月)。

「直近の月間口座開設数は開業当初比300%の伸びです。当行は法人向け取引が主で、個人向け取引は年配のお客さまが中心でした。すそ野を広げる意味で『BANK』というネット専用ブランドを19年に立ち上げ、普通預金や定期預金1年ものを年0.2%に設定しています」

 こう語るのは、あおぞら銀行の久嶋淳嗣(きゅうしまあつし)さんだ。この高金利がずっと続くか心配なので、事業形態を調べた。あおぞら銀行は新興企業や中小企業への融資が中心。貸出金で利回りを稼いでいる。やはり、薄利になりがちな住宅ローンは取り扱っていない。

「当行の貸し出し利回りが高いのはノンリコースローンを含む投資銀行業務が主力だからです。審査には高い専門性が求められ、金利も相対的に高くなります」(久嶋さん)

 ノンリコースローンは事業者向けで、返済に関する責任の範囲が限定されるのが特徴。借り手にはそこが魅力だが、貸す側にはプロの目利きが必要で、競合も限られる。だからこそ高い金利で事業者に貸せて、個人の預金金利に上乗せできる。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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