実績は申し分ない岡本和真
実績は申し分ない岡本和真

 巨人の不動の4番・岡本も実績は申し分ない。18年から4年連続30本塁打以上をマークし、20、21年と本塁打と打点の二冠王を2年連続で達成。王貞治以来球団史上2人目の快挙だった。重圧がかかる巨人の4番で広角に本塁打を打ち続けている。巨人の右打者で最年少記録となる25歳10カ月で通算150本塁打に到達。今年4月26日のDeNA戦(横浜)では4番での先発出場が512試合となり、アレックス・ラミレスを抜き単独5位に。三塁の守備の巧さにも定評があり、昨年は自身初のゴールデングラブ賞を受賞している。東京五輪のメンバーには選出されなかったが、日の丸を背負う資格は十分にある強打者だ。好不調の波を抑えて打率がさらに上がれば、さらに怖い打者になる。

今年は見事に復活した山川穂高
今年は見事に復活した山川穂高

 西武山川穂高はボールを遠くへ飛ばす技術において日本トップクラスだ。18年に47本塁打、19年に43本塁打で2年連続本塁打王を獲得。近年は相次ぐ故障で打撃フォームを崩して不振が続いていたが、今年は見事に復活。24本塁打とタイトル争いで独走し6月26日の楽天戦(楽天生命パーク)で2本塁打を放ち、日本人選手最速の通算697試合で200号を達成した。得点圏打率.316と好機にも強い。

 国際試合では初対戦の投手への対応力も問われる。日本人投手と違って直球も不規則な回転でバットの芯を外してくる投球が多い。栗山監督が新生侍ジャパンの4番に指名するのは果たして――。(梅宮昌宗)

※週刊朝日オンライン限定記事

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