平成時代に「新語・流行語大賞」などを受賞した言葉など約300語を調査。Googleの検索ヒット数が高かったものからジャンル別にランキングにした。政治部門(筆者調べ)
平成時代に「新語・流行語大賞」などを受賞した言葉など約300語を調査。Googleの検索ヒット数が高かったものからジャンル別にランキングにした。政治部門(筆者調べ)

 ググって探る「平成死語大賞」「平成新語流行語大賞」。平成31年間にわたる「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン 新語・流行語大賞」の受賞語、トップテン入賞語など約300語の「あの言葉の今!」を調査。ジャンル分けをして、検索ヒット数が高い順に“勝手に”ランキングにした。検索する度にヒット数が少しずつ変わったりするが、せめてGoogleからログアウトしてから調べたり、語句の前後に“○○”と二重引用符(半角)を付けたりしたうえで、そのヒット数を調べた。あくまで目安にしていただきたい。前回の「平成流行語ランキング」社会、芸スポ部門に続き、最終回となる今回は政治、経済、サイエンス・テクノロジー部門でランキングした。

【「新語・流行語」ランキング政治経済部門(計107語) 続きはこちら!】

 ちなみに、原稿を書く際に「平成死語大賞」なる語句を、Googleからログアウトして、半角の二重引用符で囲ったのちググってみると、「一致はありません」と申し訳なさそうな言葉が返ってきた。恐縮しないでいい。この記事が一番乗りだ。

 そんなことより最終回。まず「政治」部門から見ていこう。

2005年、電動二輪車「セグウェイ」に乗って官邸に向かう小泉純一郎首相(当時)。政権時に新語流行語を量産した。ちなみに「セグウェイ」も世間を騒がせたが、新語流行語で受賞することはなかった(c)朝日新聞社
2005年、電動二輪車「セグウェイ」に乗って官邸に向かう小泉純一郎首相(当時)。政権時に新語流行語を量産した。ちなみに「セグウェイ」も世間を騒がせたが、新語流行語で受賞することはなかった(c)朝日新聞社

 政治の世界で新語流行語が量産されたのは、何と言っても小泉純一郎政権時。武部勤さんが、まさかの自民党幹事長に抜擢されたことが「サプライズ人事」と呼ばれて、「サプライズ」という言葉が広く定着するきっかけにもなった。今回も9桁近いヒット数を呼んで、この部門の1位に輝いている。

 翌年は、国民の目をあの手この手で引きつける小泉首相の劇場型政治手法が「小泉劇場」と呼ばれ、サプライズ人事で幹事長に就任した武部さんが再び受賞する事態に。また小泉元首相本人も、首相就任時の2001年に「米百俵」「聖域なき改革」「恐れず怯まず捉われず」「骨太の方針」「ワイドショー内閣」「改革の『痛み』」といった6語が一挙に大賞受賞。

 またこの年は小泉内閣のアイドル閣僚、塩川清十郎元財務大臣のニックネーム「塩爺」や小泉政権の構造改革などに反対する勢力「抵抗勢力」などもトップテン入りして、やたら小泉銘柄が出てくる前代未聞の新語流行語大賞となった。

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経済はやはりあの言葉…