4月17日、ホワイトハウスでおこなわれた桜の植樹式に参加した岸田裕子内閣総理大臣夫人。その出で立ちをファッションデザイナーのドン小西さんがチェックした。
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バイデン夫人と桜の植樹をするんでピンクを選んだのはいいけどさ、デザインは、今どき街でも見かけないタイプのシャネルふうスーツ。腕や腰回りにできた服の横シワも気になるし、とくに今はオーバーサイズに目が慣れてるからね。ジャストサイズでも、窮屈な服に見えちゃってるよ。
そう思ってジル夫人を見ると、花柄のワンピースとジャケットのセットアップで、さりげなく見せてなかなかしたたかなコーディネート。それに比べて裕子夫人は、まじめすぎ。ここは上下でビシッと決めないと、との思いが強すぎて、古くさいんだってば。せめてスカートはマーメードじゃなくて、フレアとか、パンツくらいでよかったのにね。
ま、今回は首相の公務の遂行を補助するのが目的で、全額公費。ということは、国民は日本の未来をこの人にも託してるってこと。スタイリストなんてつけなくても、ショップの店員さんでもわかるような時代の空気ぐらいは、感じさせてくださいって。
■評価は……?(※満点は5DONです)
2DON! 「今はこんな服、街で見たことないですよ」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2023年5月5-12日合併号