
あやとりと言えば「はしご」や「ほうき」「さかずき」などが一般的だが、「さらばUFO」「とんでいくロケット」などの動くあやとりや、「むすべないひも」「あやトリック」などのマジックのようなあやとりを考案した人がいる。「あやとりサトシ」の名前で知られる大坂聡志さん(10)。2025年に一般社団法人あやとり部ひも遊び課を設立、理事としてあやとりの普及活動に取り組む小学校5年生だ。
その彼が、監修を務めた書籍『動画つきでよくわかる! あやとり&マジックあやとり 特製ひも2本つき』の発売を記念して、「あやとりショー&あやとり教室」を開いた。8月16日に「明文堂書店 TSUTAYAレイクタウン」で開催されたイベントの様子をレポートしつつ、代表作「さらばUFO」の手順を特別に公開したい。
「明文堂書店 TSUTAYAレイクタウン」はアウトレットも併設する大型ショッピングセンター「越谷レイクタウン」内にあり、週末は多くの家族連れでにぎわう。8月16日の「あやとりショー&あやとり教室」にも、30組を超える親子が訪れた。
あやとりサトシさんは、日本はもちろんオセアニアや北極圏などを含む世界中のあやとりを習得しており、習得した作品の数は1000を超える。オリジナルのあやとりも400作品以上考案。今回監修した本でも、28の新作を紹介している。
特設会場に集まった子どもたちは、開演前からあやとりひもを握りしめてそわそわ。サトシさんはあやとりひもを手に登場すると、
「みなさん、あやとりというと、動かないものを想像すると思うんですが……」
などと言いながら、ひもで作ったUFOが下から上へと飛んで行く「さらばUFO」などをササッと披露して、一気に子どもたちの心をつかんだ。

会場からは、「えー?すごい!」「なんで動くの?」などの声が響く。ショーの後半で、サトシさんが目隠しをした状態であやとりをしてみせたり、母の旬子さんと二人で、太くて長いあやとりひもを使って大きな星型を作ったりすると、歓声があがった。