
「運用コストも見てみましょう。
この2本を比較すると、信託報酬はETFのほうが低いです。
ただ、ETFには指数の商標使用料や東証への上場料が信託報酬とは別に基準価額から差し引かれます」
商標使用料や上場料も含めた運用コストの合計はETFの「MAXIS米国株式」が0.13525%(税込み、年率、上限/以下同)。
投資信託の「eMAXIS Slim 米国株式」が0.0814%。
長期運用では投資信託のほうが効率よく資産形成できる。
高配当株ならETF
現状、新NISAのつみたて投資枠で高配当株の投資信託は買えないが、成長投資枠なら買える。
つまり高配当株のETFも高配当株の投資信託も、新NISAで投資するなら成長投資枠を使う。
高配当株を組み入れた投資信託は分配金が出るタイプが多い。
高配当株が好きな投資家は当然ながら配当が好きなので、そのニーズに応える投資信託が発売されるのは自然な話。
ETFは年2〜4回の分配金支払いが多いが、新NISAで買える高配当株の投資信託には隔月(年6回)で支払うタイプもある。
年4回の「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」や「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」はコストも安く人気だ。
「ETFは配当だけをそのまま分配金として支払うので、透明性が高いです。
投資信託は組み入れ銘柄の配当からも、値上がり益からも分配金を出せます」
【この記事の元「AERA Money 2025夏号」に掲載された高配当株ETFの図版7つをすべて掲載します。それぞれの組み入れ上位銘柄を比較してみてください】







取材・文/中島晶子(AERA編集部)、安住拓哉
編集/綾小路麗香、伊藤忍
『AERA Money 2025夏号』から抜粋
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