5本の高配当株ETFで重複したソフトバンクは特に手堅そうだ。

 ソフトバンクは通信キャリア大手3社中3位だが、その中で予想配当利回り3.98%(2025年3月21日現在/以下同)と一番高い。

 みずほFGはPBR(株価純資産倍率)が1倍前後と割安をキープ。予想配当利回り2.91%はメガバンクの中で現状、一番高い。

東証ETFか投資信託か

 ところで、高配当株のETFもいいが、高配当株が組み入れられた(通常の)投資信託もあり、こちらも人気だ。ETFと通常の投資信託ではどちらがいいのだろう。

 前出・楽天証券の上田さんは、分配金に着目して比較した。

「組み入れ銘柄から払われる配当を日々の生活費などに使いたい人は、分配金が定期的に必ず払い出されるETF。

配当を再投資に回してより効率よく資産形成をしたい人は、分配金を抑制するタイプの投資信託を選んでみては」

 日々のお小遣いが欲しい人はETF、資産を1円でも多く最短で増やしたい人は投資信託。

 たとえば三菱UFJアセットマネジメントが運用する東証ETFの「MAXIS米国株式(S&P500)上場投信」と投資信託の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、中身は同じ。どちらも米国の株価指数S&P500への連動を目指す。

 ETFの「MAXIS米国株式」の分配金利回りは年率0.99%(2025年3月24日現在)。

 投資信託の「eMAXIS Slim 米国株式」は分配金を抑制し、ファンド内で再投資するので、複利効果により資産が増えやすい。

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