竹増貞信/2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
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「コンビニ百里の道をゆく」は、ローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

【写真】マチの皆さんがハッピーになれる「ハッピー・ローソンタウン」が中長期的目標です!

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 ローソンは先月、2024年度の決算報告をしました。

 客数と客単価はともに前年を上回り、事業利益、当期利益ともに過去最高を更新。2025年度を最終年度として中期経営方針で掲げていた当期利益500億円の目標は23年度に2年前倒しで達成していましたが、24年度も2年連続で史上最高益となりました。

 また「コンビニ業界でお客様からのレコメンドナンバーワンになる」という目標も今年2月の調査で達成しました。

 コロナ禍で変わったお客様の生活様式、社会の価値観にあわせてお店のあり方や仕事のやり方を変え、加盟店さん、クルーさん、そしてグループ全員が一丸となってチャレンジしてきた結果です。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 そして同時に、さらに高い目標を掲げました。「ローソングループチャレンジ2030」として公表した、今後5年間の中期経営計画です。

 大きな柱は二つ。一つは「社会課題の解決」です。

マチの皆さんがハッピーになれる「ハッピー・ローソンタウン」をめざします(写真はイメージ)

 少子高齢化、人手不足に地域の過疎化といった課題に対し、ローソンならではのやり方で、「マチの再創生」をめざしていきます。核となるのはリアルとテクノロジーを掛け合わせた「リアルテック・ローソン」の活用です。ローソンとマチの皆さんがゆるくつながり、あたたかく幸せに暮らせる「ハッピー・ローソンタウン」の創生を中長期的な目標として進めていきます。

 もう一つ、そのためにはビジネス面で「圧倒的な成長」が必要です。店の日販30%アップを掲げる一方で、店舗のオペレーションを30%削減。それにより加盟店利益と本部利益を2倍に。その目的達成に向けてテクノロジーを活用したデリバリー強化や、海外出店の加速など具体的な案も公表しました。

「社会課題の解決」と「圧倒的な成長」を二本柱に、2030年には名実ともにナンバーワンのリテールグループへ。引き続き挑んでいきます。

AERA 2025年5月19日号

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