※写真はイメージです。本文とは関係ありません(gettyimages)

 でも、もし、生きるさんが”ぼんやり”と「私の育て方が悪かった」とだけ思っているのなら、生きるさんには責任はないと思いますよ。

 だって、子供は多かれ少なかれ、甘やかされて育つものです。甘やかされて育てられなかった子供こそが、将来、問題になるのです。

 生きるさん。息子さんとのコミュニケーションは、どうですか?

 子供の頃から、ちゃんと会話になっていますか?友人関係を見ていて、ちゃんと社会的な交流ができていますか?

 人間関係が苦手だったり、集中が続かないということはありませんか?

 そして、そういう状況を息子さんが苦しんでいるという様子はないですか?

 もし、息子さんが社会的な交流が苦手だったり、コミュニケーションが不得手だとしたら、生きるさんの描写を読んで、息子さんは、ひょっとしたら、軽度の発達障害ではないかと感じています。

 僕は専門家ではないので、ざっくりした説明しかできませんが、発達障害は、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)などの症状で、人によって現れ方はさまざまです。

 多いのは、対人関係が苦手だったり、社会性をなかなか獲得できなかったり、意思疎通が下手だったりという症状で、はっきりしているのは、それは病気であり、治療の対象だということです。

 つまり、本人のやる気とか、親の育て方とか、性格とかの「気持ちの持ち方」ではなくて、治療することで、その特性と向き合い、生きやすくすることが可能だということです。

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