首都圏を中心に相変わらず人気がある中学受験。競争の激しさが増す一方で、親も子も目の前の「受験勉強」に追われがちです。しかし、長い目で中学受験を見ると、中学受験にはアナログ的なトレーニングの場になる、と語るのは4人の子ども全員を東大理三に合格させた佐藤亮子さんと、数多くの受験生を志望校合格へと導いてきた中学受験専門カウンセラー・安浪京子さん。本記事では、本記事では、2人の共著『中学受験の意義 私たちはこう考えた』から一部を編集してお届けします。
【写真】東大理三を経て医師になった長女と語り合う佐藤ママ佐藤さん、ひろゆきさんと対決!?
安浪:アナログかデジタルか、の話で言うと、以前、佐藤さん、ビジネス動画のニューズピックスでひろゆき(西村博之)さんとやり合ってたことがありましたよね。
佐藤:ああ、ありましたね。「チャットGPTは教育の敵か、味方か?」という討論番組での私の発言がきっかけでした。多分、私は絶対アナログって言うに決まっているから呼ばれたんでしょうね。他にも慶應の先生がいらっしゃった時もありましたけど、皆さんおとなしいから。
安浪:あれはチャットGPTを使わせるか、使わせないか、の話題でしたっけ。
佐藤:そうです。そのあとひろゆきさんと茂木健一郎先生と討論する特番があって。今の時代、チャットGPT使わせないなんて、頭悪すぎるとか、化石だとかやたら嚙みつかれたんですけど。私はあくまで12歳まではいらない、って言っていたんです。小学生までの話で高校生や大学生の話ではない。そこが嚙み合わなかったですね。私が言いたかったのは、小学校で先生が、チャットGPTやりましょう、楽しいですよって言うのは違うよね、っていうことだったんです。チャットGPTを使って作文書きましょうってやってたら、それはもう世の中終わるでしょっていう。12歳まではちゃんと、アナログできっちり育ててくださいと。

安浪:チャットGPT自体を否定しているわけではない。
佐藤:そうです。タブレットだって例えば特別支援教育には使ったほうがいいし。要は使い方です。
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