86歳になった思想史家が、自身の大連からの引き揚げの記憶と生い立ち、共産党への入党のほか、若い時に知遇を得た人らについて綴った。 日活専属の活動弁士だった父親には、ほとんど切れ目なく隠し女がおり、勘のいい母親は、さっさと見限るようにも、父親の善良さと男振りを愛していたようにも映ったという。著者は父母の夫婦喧嘩に悩まされ、中学に入るまで、12歳上の異母兄を実の兄と信じて育つ。中学2年のころ詩と…
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胡蝶は夢なのか 知っておきたい中国故事
86歳になった思想史家が、自身の大連からの引き揚げの記憶と生い立ち、共産党への入党のほか、若い時に知遇を得た人らについて綴った。 日活専属の活動弁士だった父親には、ほとんど切れ目なく隠し女がおり、勘のいい母親は、さっさと見限るようにも、父親の善良さと男振りを愛していたようにも映ったという。著者は父母の夫婦喧嘩に悩まされ、中学に入るまで、12歳上の異母兄を実の兄と信じて育つ。中学2年のころ詩と…
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