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「コンビニ百里の道をゆく」は、ローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
【写真】大阪・関西万博にローソンも出店 会場内のコンビニ店舗のイメージはこちら
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今年4月に大阪・夢洲で行われる日本国際博覧会「大阪・関西万博」。開催がいよいよ近づいてきましたね。
日本初の万博として1970年、「大阪万博」が私の出身地・池田市の隣の隣の町である吹田市で開かれたとき、私は1歳でした。母の記憶では「たしか貞信、連れて行ったかな」ということなのですが、私にはもちろんその記憶はありません。ただ、万博の記憶はまったくないのに、万博というものは私にとって、とても身近なものなのです。
万博が行われた周囲では、その前後から大きな都市開発が行われました。千里ニュータウンという有名なマンション群ができたり、万博記念公園という施設ができて大阪万博の象徴である岡本太郎さんの「太陽の塔」がそのまま残ったり。また私が通った大阪大学も、理系のほとんどの学部が吹田キャンパスでした。
「1970年に万博が日本で初めて行われた、その近くで育った」という強い気持ちが、私のどこかにあるんです。万博に観客がたくさん押し寄せたとか、「月の石」を4時間並んで見たなどというニュースも、記憶にはないのに懐かしくて身近な感じがします。
万博とは、その地域の人にとってはとくに、深くて長い思い出と、もっと言えば拠り所のようなものを残すんだなと感じています。
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今回の「大阪・関西万博」はSNS時代になって初めて日本で開かれる万博。その「広がり」はこれまでとはまた違ったものになるでしょう。
ローソンではコンビニ店舗とカフェ店舗を出す予定で、店舗では多言語対応が可能なアバタークルーがお客様をお迎えします。訪れた皆さんには平和な未来への思いを馳せながら楽しい時を過ごしてほしいと思います。そして開催期間中だけではなくその後も懐かしく身近な感覚で思い出せるような、そんな万博になればいいなと考えています。
※AERA 2025年3月10日号
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