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今期のドラマ「地獄の果てまで連れていく」(TBS系)での復讐(ふくしゅう)に燃えるヒール役が話題となっている佐々木希(37)。一方で、同じく今期の芳根京子主演のドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系)でもゲスト出演し、ぼうこうがんで人生の岐路に立たされるバリキャリ女性の心の機微を細やかに演じて高い評価を得た。その美貌は誰もが認めるところだが、女優としては、かつては「大根」などと揶揄されることも多かった佐々木。演技が変貌を遂げた背景には何があったのか。
「最近、写真週刊誌『フライデー』が、夫である渡部健の事務所の新年会に夫婦で参加したことを報じていましたが、堂々と前を歩く佐々木の後を『3歩下がって』つかず離れずの距離でひっそり歩く渡部の写真が掲載されていました。ネットでは『夫婦ってより姫と下僕?笑』『そりゃもう奥さんに頭上がらないよね』『もはや他人の距離感』などと話題になっていました。2020年に、“多目的トイレ”での不倫スキャンダルにもめげずに夫を支えたことで株を上げた佐々木ですが、この写真は、大黒柱として働きまくるワーママに変貌した佐々木と、夫・渡部の現在の関係性をリアルに表現しているものだと思いました」(週刊誌の芸能担当記者)
今回のドラマでの役柄について、放送前までは「棒演技の佐々木には荷が重い」と報じる週刊誌もあった。しかし、ふたを開けてみれば意外にも好評で、視聴者からも「見違えるほど演技うまくなってて感動」などの声が目立っていた。
「2014年には『演技が下手だと思う女優ランキング』で1位になったこともある佐々木ですが、当時、本人はインタビューで『ヘタクソと言われても私、女優じゃないから……と自分に逃げ道を作っていた』と振り返り、24歳の頃に一念発起し、女優をメインに据えたいと強く望むようになったと語っています。しかし、女優として躍進したのは間違いなく夫の不祥事以降でしょう。バラエティーでイメージを覆す仕事を数多く引き受け、すっかりメンタル強者の女性という印象がつきました。この頃から、女優業でもさまざまな役で起用され、ドラマや映画で見る機会も増えました。今回の『地獄の果てまで~』の出演にあたって、佐々木は『今まで生きてきた中で、自分が嫌な思いをしたときの記憶を思い出すようにしている』とコメントし、『まどか26歳~』も『悲しみや絶望感だけではなく、言葉では表しきれない心の葛藤があった』と語っていました。私生活でいろいろな経験をして、演技にも深みが出てきたのでは間違いないでしょう」(テレビ情報誌の編集者)