週刊漫画誌『モーニング』(講談社)にて、2008年から今年の8月まで、8年間に及び連載した浦沢直樹さんのマンガ「BILLY BAT」。「20世紀少年」「MASTERキートン」同様、長崎尚志さんとのストーリー共同制作による同作は、歴史の改竄と人類史の闇に踏み込んだ壮大なミステリー作品として、多くのファンに愛されてきました。
そして連載終了から約1ヶ月。本日9月23日に、コミックス最終巻となる第20巻が発売。なんとこの最終巻発売を記念して、浦沢直樹さんが完全セルフプロデュースの映像作品が公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=d0dB4BkWhXo
映像は80秒のショートムービー。あらゆる場所で描かれたコウモリのキャラクター「BILLY」の画像約600枚をつなぎあわせアニメーション化した、いわゆる「パラパラ漫画」となっています。
今回の映像は、原作者の浦沢直樹さんが自らが、コンセプト原案から演出案、キャラクターの動きに至るまで全てを監修。これだけでもその力作ぶりが伺えますが、さらに驚くべきはBGMまでも、浦沢さん本人による作曲・演奏という点。なんとギター、パーカッションなど全てを浦沢さんの演奏音源を収録しているといいます。ギターの腕前は知られているため「ギタリスト浦沢直樹」はまだ想定内ですが、「パーカッショニスト浦沢直樹」は結構な衝撃です。というか、浦沢さん、アナタはどれだけ多彩なのでしょうか。
この純度150%の浦沢直樹動画ですが、JR渋谷駅ハチ公口、スクランブル交差点に設置されている4つの大ビジョンで、9 月22日〜24日の深夜24時〜24時30分までの30分間、上映されるとのこと。異彩を放つBILLY BATの映像が深夜の渋谷をジャック......これは、フェイスブック、インスタでシェアしたくなる風景になるに違いありません。最終巻をゲットした足で、渋谷をジャックする「BILLY」に会いに行ってはいかがでしょうか。
参考
『BILLY BAT』最終巻発売記念ショートムービー
https://www.youtube.com/watch?v=d0dB4BkWhXo