ジメジメした梅雨の季節も終盤となり、関東でもようやく今日7月28日に梅雨明けとなりました。今年は6月3日に気象庁から「少雨に関する関東甲信気象情報」が発表されるなど、梅雨のシーズン前半は降水量の少ない状況が続き、ダムの貯水量や農作物への影響が心配されました。ところが、後半は一転。梅雨前線が本州付近に停滞し、そこに暖かく湿った空気が流入したことによって、大気の状態が不安定になったことから、岩手県奥州市で竜巻が発生したり、九州地方を中心に土砂災害が発生したり、多くの被害が目立ちました。今後は夏本番ということで、旅行やイベントなど、楽しい行事がたくさん待っていると思いますが、一方で、熱中症にはより一層気をつけなければならない年になりそうです。
この記事の写真をすべて見る今年の夏は猛暑!?
今年の7月上旬は梅雨明け前にも関わらず、太平洋高気圧に覆われたことなどを原因として山梨県や静岡県で最高気温38℃以上を記録するなど、全国各地で猛暑日を記録しました。しかし、7月下旬は東日本を中心にいつもとは違う天気傾向になりました。特に東京では、7月20日から27日までの8日連続で最高気温が30℃に至らず、7月後半とは思えないほどの日々が続きました。このまま今年の夏は気温はあまり上がらないのでは・・・と思われていた方も多いと思いますが、今後は太平洋高気圧の張り出しが強まり、気温が平年よりも高くなる予想。8月の気温は東日本で平年並みか高く、西日本と沖縄・奄美で平年よりも高くなりそうです。特に今年の9月は全国的に気温が平年よりも高い予想で、厳しい残暑が予想されます。
みなさん、これからの熱中症対策は十分に意識できていますか?これだけ暑さや熱中症に関するニュースがメディア等で騒がれても、毎年残念ながら熱中症にかかってしまい、中には命を落とす方も後を絶ちません。消防庁によると、2015年は全国で55,852名の方が救急搬送され、そのうち残念ながら105名の方が亡くなられています。熱中症は予防法を知っていれば防ぐこともできますし、応急処置をきちんと知っていれば救命もできるものです。自分や自分の家族は大丈夫だろうと過信せず、正しい知識をもって、熱中症対策をきちんと行うことが大切です。
こんな症状が出たら要注意!熱中症の具体的な症状と救急処置方法
熱中症については知っているよ!という方も多いでしょう。ただ、具体的にどんな症状が出るのかということや、実際に自分や家族が熱中症になってしまった時の正しい対処方法をきちんと理解していらっしゃいますか?実は、日本気象協会のサイトでも、事前に熱中症予防のために情報を見に来る方よりも、実際に「熱中症かな?」と思った時に、初めて熱中症の具体的な症状をインターネットで調べ、そこで初めて自分や家族が熱中症ではないか?と行動を起こされる方も多いのが現状です。そこで、今回は、改めて具体的な熱中症の症状について大塚製薬の浅見様に詳しく教えていただきました。今回お話を伺った方:大塚製薬株式会社 ポカリスエット 製品部 ポカリスエットプロダクトマーケティングマネージャー 浅見 慎一 様