――コミュニケーション能力は昔から高かったんですか
あまり意識したことはなかったですけど、ミーハーなんですよ。芸能界に入ったのも、有名人が好きで好奇心旺盛だったから。芸人としてまったく売れていないころから、「この人と話してみたい」という思いで臆さずに話しかけにいきました。あとは、僕は背が小さい(身長158センチ)ことも有利に働いたと思います。
いろいろ人に言われるんですよ。「おまえの顔で背が高かったら嫌いだった」って(笑)。背が小さいとエアコン掃除で届かなかったり、好きなブランドの服のサイズがなかったりと不便なことがあるけど、対人関係ではコンプレックスが武器になる。表現が難しいんですけど、相手からすると僕の背が小さいことで隙が見えて安心できるのかもしれません。
今田耕司さんら先輩や後輩たち
――なかには気が合わない人もいると思いますが
いますよ。もちろんいます。その場合はスイッチを入れていますね。今も仕事関係で毎日のように会食があるのですが、正直行きたくないと思うときもあります。でも、スイッチを入れて、その人と一緒にいて楽しむポイントを見つける。意外な一面に触れて楽しくなるケースもありますし、なかったら仕事の契約に結びつけようと。ただ、コミュニケーションを取るのが苦手な人もいると思います。無理して人と接する必要はないですが、周りに理解者がいると変わってくるんじゃないですかね。変ないじり方はダメですけど、その人に喜んでもらえる引き出し方をしたら会話が弾んでいく。芸人時代にそのスキルが磨かれたのかもしれません。
――闇営業騒動が起きてから、この人に救われた、という存在はいらっしゃいますか
たくさんいますよ。今も芸人やお世話になった方たちに仕事を頂くなど…。闇営業騒動の後に僕と接するのはリスクがあると思うんです。でも、公私でお世話になっている今田耕司さんをはじめとした先輩や、かわいい後輩たちが変わらずに接してくれます。僕に仕事を頼む必要がないのに、本当にありがたいです。メディアで報じられていない方でもいます。