SNSの普及で海外の情報が簡単に手に入るようになり、世界がぐっと身近になった昨今。もっと世界各国の事情を知りたいと考える人が増えたのではないでしょうか。
そんな人におすすめしたいのが、書籍『感動する地図帖 世界って面白い!となる100テーマ』です。地図帖をぱっと開くと、思わず「へえ!」と感心してしまうような世界各国の多様な常識や実態が分かるという一冊です。
たとえば、日付の表記は日本だと「年月日」が主流ですが、世界的に見ればこの表記は少数派。日本のほかに「年月日」表記を使用しているのは、イランや中国、韓国などで、そのほかアジアの国々やアフリカ、南アメリカ、オセアニアなどでは「日月年」表記が使用されています。
また、「月日年」表記を採用している北アメリカなどの国・地域も。海外製品の賞味期限をチェックするときに覚えておくと便利な情報かもしれません。
ほかにも「世界一のスピード狂はどこの国? 世界の道路の最高速度」(同書より)をまとめた地図も興味深いです。
日本の最高速度は時速110キロであるのに対して、ロシアは時速130キロ、ポーランドは時速140キロ、なんとドイツは無制限の道路があるというから驚きです。
逆に、カナダのヌナブト準州では時速70キロ以下とのこと。どんなところなのだろうと検索してみると、なるほどと納得するかもしれません。
このようにさまざまな情報から、「ここってどんなところなのだろう?」と新しい国・地域を知るきっかけになります。
同書では、ネタ的に面白いもののほか、「1970年~2015年の劇的な世界の出生率低下」、「世界の年齢の中央値」、「各国の最大の輸入相手国」、「英国が侵略したことのない22の国々」、「米国に防衛の義務がある国々」など、歴史や情勢が学べるものも掲載されています。地図上で視覚的に分かりやすく表示さているので、親子で一緒に見ながら勉強するのも楽しそうですね。
地図を眺めるのが好きな人、世界各国の歴史や現状に興味がある人には、特におすすめしたい同書。また、10月25日には同書の第2弾として『動物と自然に感動する地図帖 地球も生物もすごい!と驚く100テーマ』も出版されました。こちらは「南極大陸の氷をはがしたら何がある?」、「ウシ、ヒツジ、ブタが人間より多い国は?」、「自然災害の危険性が高い場所は地球のどこ?」など、動物や自然に特化した内容になっています。気になった人はチェックしてみてください。
[文・春夏冬つかさ]