三浦は盛岡大付、東北福祉大で主戦として活躍し、2021年の育成ドラフト4位で入団。3年目となる今シーズンは春先から結果を残し、7月に支配下登録を勝ち取っている。最終的に二軍では防御率1.60でウエスタン・リーグの最優秀防御率のタイトルを受賞した。

 一軍でも5試合、5回を投げて無失点と結果を残した。変化球のコントロールが安定しており、特にブレーキのあるチェンジアップは大きな武器である。球団は育成再契約を打診していると見られるが、二軍で抜群の成績を残しているだけに、支配下での獲得を狙う球団が出てくることも十分に考えられる。

 実績はないものの、投手でもう一人挙げたいのが日本ハムを自由契約となった宮内春輝だ。高校時代は全く無名で明星大でも二部リーグでプレーしていたが、社会人で力をつけて2022年のドラフト6位で入団。1年目の秋季キャンプの守備練習中に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、長期離脱となったが順調に回復して今年7月には支配下復帰を果たしている。

 結局今シーズンは一軍での登板はなかったものの、二軍では14試合に登板して防御率1.88と結果を残した。躍動感あふれるフォームで、サイドスローから投げ込むストレートはコンスタントに150キロ前後をマークし、数字に見合う威力がある。鋭く変化するシンカーも面白いボールだ。球団は再び育成再契約を打診する可能性はありそうだが、貴重な本格派サイドスローだけに他球団からオファーがあってもおかしくはないだろう。

 野手では日本シリーズ後にソフトバンクから自由契約が発表された仲田慶介を挙げたい。福岡大では強打の外野手として活躍し、2021年の育成ドラフト14位で入団。3年目の今年はキャンプからアピールして3月に支配下登録を勝ち取ると、4月29日の西武戦では一軍でプロ初安打もマークしている。その後は故障もあって目立った結果を残すことはできなかったが、二軍では24試合の出場ながら4割を超える打率をマークするなど成長ぶりを見せつけた。

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今シーズンも戦力外から戦力になった選手