「写真という準備だけでなく、北大路欣也さんとの会話では、愛子さまと北大路さんとが初めて会った日のことを話すなかで、雅子さまは愛子さまと『昨晩、その話をしていました』と伝えていらっしゃいました。前日の夜までにしっかりと次の日の準備をなさっていらしたことがうかがえます。とても大切な気配りのひとつです。
これは北大路さんの立場に立てば、恐縮ながらも大変光栄なこととであり、感謝の気持ちをさらに抱かれたことと思われます。マナーという気配りの思いやりの心は、互いにプラスをもたらすものだということもこの場面を見て感じました。前日までにしっかりと次の日の準備されていることがうかがえます。とても大切な気配りのひとつですよね。
招待者の皆さんには園遊会にせっかく来ていただいたのだから、話しやすく、話したことが記憶に残る日にしてほしいという天皇、皇后両陛下の思いが私たちにも伝わり、そのお気持ちに心からありがたいと感謝いたします。本当に素敵な天皇、皇后両陛下でいらっしゃいます」
横尾忠則氏は翌日、喜びを発信
横尾氏は園遊会後に体調不良を訴えて、報道各社の取材は受けなかったが、翌24日に自身のX(旧ツイッター)で、こうつぶやいている。
「雅子さまはわざわざ猫の写真を沢山ご持参されて、それを見せていただき、しばらく猫談議が続きました。」
「愛子さまも猫がお好きで、猫は隣の部屋で飼っているとおっしゃいました。タマの本のタマの人生ですねと「タマ、帰っておいで」を読んで下さっていました。」
大切にしている猫の話だったからというわけではなく、園遊会での天皇陛下と雅子さまのお姿や会話は見ていると心が和やかになる。西出氏もこう指摘する。
「みなさま本当に自然な柔らかい表情で、本当に自然とにこやかでいらっしゃいましたね。その報道を見て、こちらも和み、癒されました」
今回の園遊会は、愛子さまの「デビュー」が話題になったが、こうした雅子さまの気持ちのこもった事前準備によって和やかなものになったのかもしれない。
(AERA dot.編集部・太田裕子)