レジェンドでありながら、今なお圧倒的な存在感を放つ東方神起。人々を魅了するのは、常に進化し続けるパフォーマンスと、二人の人間力だ。AERA 2024年11月4日号より。
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スタジオで待機していた表紙フォトグラファー・蜷川実花の姿を見つけたユンホは、「ご無沙汰しています。今日も花のセットですか?」と自分から声をかけた。シンプルな背景だと知ると、少し残念そうな顔。ドラマの役作りのために髪を伸ばしシェイプアップした姿からは精悍さが漂っている。「長髪、似合っていますね」と褒めると、「そろそろ切れます」と嬉しそうにほほ笑んだ。
一方、チャンミンは、長年のストイックな筋トレのおかげもあってか、2年前の取材の時より一回り体が大きくなっていた。
来年4月、東方神起は、日本デビュー20周年を迎える。それに先立ち、11月には「東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR ~ZONE~」をスタートさせる。全国8都市で19公演を行う大型プロジェクトだ。「20周年のお祝いにふさわしいセットリストを考えるのは大変でした」とチャンミンは話す。
「僕たちも何度もセットリスト会議に参加しました。ファンの皆さんが聴いたら懐かしくて嬉しくなる曲、聴きたい曲をメインに歌うのか、一生懸命作った最新アルバムの曲を中心にするのか。そのバランスが難しかった。結論は内緒です(笑)。ライブで確認してください」(チャンミン)
「20年間変わらず僕たちが大事にしているのは、ファンの皆さんが楽しめるライブを作るということ。最新曲はもちろん、懐かしいと思える曲を僕たちがどう表現するのか、そこに注目してほしい」(ユンホ)
11月、ペンライトの光が作り出すレッドオーシャンの中、また新たな伝説が生まれる。(ライター・酒井美絵子)
※AERA 2024年11月4日号