アンドロイドの公式キャラクター・ドロイド君(左)とPepper
アンドロイドの公式キャラクター・ドロイド君(左)とPepper
この記事の写真をすべて見る

 人形ロボット「Pepper(ペッパー)」を開発するソフトバンクロボティクスは5月19日、都内で会見を開き、スマートフォン向けOS、Androidに対応させた「Pepper」を今年7月に発売することを発表した。Androidに対応させることで、「Pepper」関連のソフトウエア開発をスムーズにして、スマートフォンと「Pepper」を連携しやすくする狙いだ。

 これまで「Pepper」を動かすソフトは、「コレグラフ」という独自の開発ツールをつかっていた。そのため、既存のソフトやスマートフォンと連携させにくい欠点があった。「“Android版”Pepper」は、既にスマートフォンなどで多く利用されている「マップ」や「スケジュール」や「You Tube」再生アプリなどをそのまま入れられる。もちろん、そのまま入れただけでは「Pepper」は何も反応しないが、これらを元にしてアプリを「Pepper」に対応させるだけで動くようになるので、ソフト開発の労力はぐっと少なくなる。

 「Pepper」開発責任者の蓮実一隆プロダクト本部長は会見で、「Androidに対応することで、例えばYouTube再生アプリを使って、音楽に合わせてPepperが踊るということが格段にやりやすくなる」と語った。

「“Android版”Pepper」の価格は税抜きで19万8000円。このほか月額の基本料金と保険料2万1600円が3年間かかる。(ライター・河嶌太郎)

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼