先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年9月23日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
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まだ厳しい残暑が続く中、9月に入ってから2025年の「手帳商戦」が熱を帯びてきた。デジタルネーティブ世代は、スケジュール管理もすべてスマホで済ませる傾向があり、一時期は手帳の売り上げも減少していた。しかし最近ではアナログな手帳の良さが見直され、一部ショップではすでに完売した2025年版手帳もあるという。しかも一風変わった手帳が売れ筋のようだ。若者が使う手帳の最前線を取材した。
「日付なし手帳」が若者の間で流行
「最近の若い人は手帳の使い方自体が変わってきたように感じます」
生活雑貨専門店「ロフト」広報室の滝田有貴さんはこう話す。
ロフトでは2019年を境に、2022年まで手帳の売り上げは減少傾向にあったが、昨年から回復し、今年の初速も前年同期比の120%の売れ行きだという。すでに完売している商品もある。滝田さんは売れている手帳の傾向をこう話す
「以前は、手帳を選ぶとき、カバーなどの見た目にこだわる人が多い印象でした。しかし、今は自分の行動や思い出を記録し、過去や目標の達成度を振り返ることのできる『ライフログ』に特化した手帳が数多く発売されています。単に仕事や日常の予定を書くだけでなく、過去の自分を振り返る日記のような感覚で使えるものが人気です」
ライフログとは、その名の通りライフ(生活)をログ(記録)するということ。今の手帳には、日々の体験や気づいたことを書き留めておける機能が求められているようだ。こうした手帳の使い方は若い世代を中心に広がり、男性の社会人の愛用者も多いという。
ライフログ手帳の中をのぞいてみると、確かに面白いつくりになっている。