「中島をもっと引き上げたい」
転機が訪れたのは2007年、相方の松嶋が松竹芸能を退社して独立し、不仲説が取り沙汰されたのだ。のちに中島は活動を振り返り、「元相方とはコンビ組んで1週間で仲悪くなって、だからもうやめたいって、私、言ったんですね。そしたら喫茶店で周りが二度見するくらい号泣されて」「それで別れられなくてズルズルいっちゃった」と語っている(「文春オンライン」21年6月6日配信)。松嶋の独立を機に、もともとくすぶっていた不満が爆発したようだ。
「その後、中島の洗脳騒動や金銭トラブルなどが週刊誌やワイドショーで報じられ松竹との契約も解除になって、コンビは正式に解散しました。2年前に、かつて共演していた中居正広との『金スマ』でのやりとりでは、『芸能界の人を絶対信じないと思った』と騒動の当時に深い傷を負ったことを告白していましたね。その後、ヘアヌード写真集を出したり、女性向けセクシービデオの制作を手掛けるなど、さまざまなチャレンジをしましたが、18年に大分に移住しました。そして、一時期は表舞台から“消えた”状態となったのです」(同)
そして今、徐々に全国ネットでも露出を増やしている中島。最近は配信番組から全国ネットのバラエティー番組までさまざま出演し、新たな存在感を示しつつある。
「一時期の騒動でイメージダウンはあったものの、ここ数年はどんなイジりにもドンと構えて笑いで返す中島の“腕”を再評価する流れがきています。吉本タレントたちとも共演し破格の扱いを受けているようにも見えますね。彼女のキレのあるトークは共演者、特に同業の芸人たちからも支持されているようです。中島をもっと引き上げたいと考える関係者は多いはずで、何よりも、MCができる人は実は限られています。中島のように場を回し、ピリっと締められる中堅以上の女性芸人はなかなかいないんです。本人が望めば、ですが、いつ全国区の情報番組のMCに抜擢されてもおかしくないと思います」(同)