子どもが動画にハマってしまい、本をまったく読まなくなってしまった……。読書離れした子が再び本を読むためにはどうすればいいの? 本を読んでほしいけれどなかなか定着しないというご家庭に、子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」を立ち上げた笹沼颯太さんが、子どもを本好きにする方法をアドバイス。本を読みたくなる「空気づくり」、毎日のちょっとした工夫でできます!
【写真】息子が「読書の楽しさ」に目覚めるきっかけ作りをしたアナウンサーはこの人動画から読書へのシフトがうまくいかない「ふたつのNG」
――以前の連載で「本との距離を近くすること」、「本のハードルを低く設定すること」というアドバイスを聞きました。
動画を見るようになって、もともと本を読んでいた子どもがまったく本を読まなくなってしまった、あるいは本を読んでいなかった子どもがいよいよ本から遠ざかってしまった……。ヨンデミーにも、動画と読書のお悩みは本当に多く寄せられます。
なんとか本を読んでほしい一心から、ついやってしまいがちなことがふたつあります。
1)動画を禁止する
動画を見ることを禁止したからといって、そのまま素直に読書にシフトする例はほとんど見かけません。毎日動画を見ているなら、「習慣」を変えることになります。むしろ反発が強くなってしまうことも考えられます。
2)本を読ませる
「読みなさい」といって本を渡されても、それは自分が「読みたい」と思って本を手に取ることとはちがうので、なにより楽しくありません。楽しくないことは、やりたくありませんよね。ちなみに「読みなさい」まではいかなくても、「本を読まないの?」という声かけもよく聞きます。こちらも、ソフトではありますが、ほぼ「読みなさい」につながりますよね。
ヨンデミーでは、子どもが本を手にするまでのはじめの一週間は、本を「読まなくてもいい」としています。本について家族で話したり、テーブルに置いてある本をちらっと見たり。それだけでも本のことを意識していることになるのですから。
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