東日本大震災と、続く東京電力福島第一原発事故から5年を迎える。
打ち切られる補償、進む原発の再稼働。禊は済んだと言わんばかりだが、福島では現在も10万近い人々が生業を奪われ、土地を追われたまま、避難生活を強いられている。現地に通い続けたからこそ見えたものを、常にレンズを通して人の心を見つめてきたフォトジャーナリストが追う。
Yoshino Oishi
ドキュメンタリー写真家。戦争や内乱、急激な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらも、たくましく生きる人々の姿を、カメラとペンとで追い続けている。2001年『ベトナム、凛と』で土門拳賞受賞、07年紫綬褒章。写真集に『アフガニスタン 戦禍を生き抜く』『コソボ 絶望の淵から明日へ』『福島 FUKUSHIMA 土と生きる』『戦争は終わっても終わらない』など多数
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写真・文/大石芳野 構成/伏見美雪
週刊朝日 2016年3月18日号