
「選手はもちろん、家族や友人がいて、かちわりを売るアルバイトにも思い入れがある。それぞれの思いが100年積み重なり、特別な場所になったのだと思います」
阪神球団と球場は7月30日からの対巨人3連戦を「KOSHIEN CLASSIC SERIES」と銘打ち、様々なイベントを用意している。「歴史を振り返り、未来へつなぐ3日間にしたいと思います」と湯山さん。
100周年特別企画として書籍『甲子園ヒストリー』(朝日新聞出版)も刊行された。秘蔵写真やデータがふんだんに盛り込まれ、「歴史や出来事がつながっていくような一冊になっています」と湯山さんはいう。
ページをめくれば、自分自身の甲子園球場やヒーローに出会い、新しい歴史やつながりを発見することができそうだ。(スポーツ文化ジャーナリスト・安藤嘉浩)
※AERA 2024年7月29日号