鹿児島市の鴨池港で傘を差しながら出迎えた人たちに手を振る天皇、皇后両陛下=10月8日、鹿児島市
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 国民の身近な存在であろうとする皇室。さまざまな人たちと言葉を交わし、触れ合う皇族方の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2023年10月22日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 皇室の公務ラッシュとなる秋。天皇、皇后両陛下は10月に石川県、鹿児島県を相次いで訪問したが、いずれも雨に見舞われた。以前から天皇陛下は「大きな行事の際に雨が降る」と言われたり、その一方で「大事なタイミングでは晴れる」とも言われたり。果たして陛下は「雨男」なのか、「晴れ男」なのか――。
 

 10月15日、石川県の小松空港周辺は大雨に見舞われていた。時折、雷鳴も聞こえた。

  この日、「いしかわ百万石文化祭」に出席するため、天皇陛下雅子さまが東京から空路で到着する予定になっていた。

 おふたりが載る特別機の到着時刻が近づくと、雨が小降りになり青空まで出てきた。空港で到着を待っていた男性は、天候が回復しつつあることに一安心していた。

 しかし、特別機にトラブルが発生。羽田空港で別の機体に乗り換えることになり、おふたりの到着は1時半ほど遅れる事態となった。

 一方の小松空港は、再び雷雨になった。天候不良で着陸を見合わせ、上空で待機する便もあったという。
 

 おふたりが乗り換えた予備機は、12時15分過ぎに小松空港に無事に到着。現地にいた報道関係者によると、それまでは土砂降りだったが、予備機が到着する頃に雨は再びおさまったという。

 小松空港にいた男性は苦笑する。

「濃霧が立ちこめるなかでの着陸でしたから、ヒヤヒヤしました。しかし、雷雨だったのに、飛行機の到着時刻に合わせたように、二度も雨がおさまった。不思議なこともあるものだと、妙に感心しました」
 

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「雨具は常備」と報道関係者