日本では芸能界に限らず、ものごとに対して「こうあるべき」という思い込みが根強い。順調に経済が成長してく時代なら先人の知恵をなぞる意味でそれも良かったのだろうが、社会が予想もしない方向に変化する現代では正攻法で努力しているだけでは、新しい正解にたどり着くことは困難だ。こんな時代だからこそ「マイナーなことをメジャーでやる」は、心に染みる。また、沢田さんはその後に「ダメだったらすぐやめる」とも言っている。ジュリーの表現者としての姿勢は、変化の激しい時代を歩む、みなさんの人生に活きる面もあるのではないだろうか。

著者プロフィールを見る
中将タカノリ

中将タカノリ

シンガーソングライター・音楽評論家。2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。昭和歌謡、アメリカンポップスをフィーチャーした音楽性が注目され、楽曲提供も多数手がける。代表曲に「雨にうたれて」など。2012年からは音楽評論家としても活動。数々のメディアに寄稿、出演し、近年の昭和歌謡ブーム、平成J-POPブームに寄与している。2023年5月10日にキングレコードから橋本菜津美とのデュエットシングル「夜間飛行~星に抱かれて~」リリース。

中将タカノリの記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
【再ブーム到来】撮ったらその場でプリントが楽しい♪インスタントカメラ「チェキ」