『M:i:Ⅲ』公開に合わせて来日したトム・クルーズと共演のマギー・Q(左)、ケリー・ラッセル/東京都港区・明治記念館=2006年6月20日
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 トム・クルーズ主演の人気映画『ミッション・インポッシブル』シリーズの第1~3作が、『金曜ロードショー』(日本テレビ系・毎週金曜午後9時)で6月7日から3週連続で放送された。第1作の公開は96年。当時の映画の宣伝にはかなりの力が入っており、日本から取材記者を「アゴアシ」つきでパリまで招くほどだった。たった15分のインタビューのためにパリまで飛んだ、当時の豪快(?)な取材の様子を振り返る。

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「『ミッション:インポッシブル』、取材します?」

 さかのぼること25年以上前の1996年、筆者が当時所属していた女性週刊誌に、そんなざっくりとした打診があった。
 

 映画『ミッション:インポッシブル』は、テレビシリーズ『ミッション・インポッシブル(邦題:『スパイ大作戦』)の大ファンだったトム・クルーズが、映画の大スクリーンで続編を製作することを立案したのがきっかけとされている。

 トム・クルーズが初めてプロデューサーに挑戦した作品でもあり、それだけに世界的なプロモーション活動が展開されていた。

 そんな状況であり、主演のトム・クルーズのインタビューができると考えた筆者は「イエス!」と即答したのだった。
 

 しかし、その後、「トム・クルーズは時間が取れなくて、ほぼほぼ共演のジャン・レノに」との連絡が。しかし、2泊4日とはいえ、パリまでのビジネスクラスでの渡航費と宿泊費つきのインタビュー取材ということになった。

 ジャン・レノは映画『グラン・ブルー』や『レオン』などに出演し、当時すでに有名な俳優。しかし、トム・クルーズにインタビューができると思っていた筆者は、ぜいたくにも「ジャン・レノかぁ……。トムがいいなぁ~」と思ったものだった。
 

 さらに、渡仏直前になって、インタビューの相手がエマニュエル・ベアールに変更されることになった。

 エマニュエル・ベアールといえば、全編ほぼヌードという映画『美しき諍い女』で話題になった女優。『ミッション:インポッシブル』では、イーサン(トム・クルーズ)とミッションに挑む仲間の妻という役どころだった。

 本編を鑑賞する前だったので、彼女の本作における重要性を知らない筆者は、「エマニュエル・ベアールかぁ……。トムが……」と思いながら、フランス・パリへ飛んだのだった。

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到着から難航!